orbital period

Bump Of Chicken orbital period歌詞
1.voyager

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央
編曲:BUMP OF CHICKEN

○月×日
本日モ通信試ミルガ 應答ハ無シ
ワタシハ ドンナニ離レテモ
イツモアナタノ 周回軌道上

夜空に光を放り投げた
あの泣き聲は いつかの自分のもの
記憶に置いていかれても
活動は續く 遠く

應答願ウ
命ノ地表カラ 打チ上ゲラレテ 隨分經ツ
ズット 通リ過ギル星ノ
數ヲ數エテ 飛ンデキタ
ソノ度覺エタ 音ヲ繫ギ
メロディ一ヲ送ル


2.メーデー

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央
編曲:BUMP OF CHICKEN

君に嫌われた君の 沈黙が聴こえた
君の目の前に居るのに 遠くから聴こえた

発信源を探したら 辿り着いた水溜まり
これが人の心なら 深さなど解らない

呼ばれたのが 僕でも僕じゃないとしても
どうでもいい事だろう 問題は別にあるんだ

息は持つだろうか 深い心の底まで
君が沈めた君を 見つけるまで潜るつもりさ
苦しさと比例して 僕らは近付ける
再び呼吸をする時は 君と一緒に

僕もまた同じ様に 沈黙を聴かれた
君もまた同じ様に 飛び込んでくれるなら

口付けを預け合おう 無くさずに持っていこう
君に嫌われた君へ 代わりに届けるよ

誰もが違う生き物 他人同士だから
寂しさを知った時は 温もりに気付けるんだ

勇気はあるだろうか 一度心覗いたら
君が隠した痛み ひとつ残らず知ってしまうよ
傷付ける代わりに 同じだけ傷付こう
分かち合えるもんじゃないのなら 二倍あればいい

怖いのさ 僕も君も
自分を見るのも見せるのも 或いは誰かを覗くのも
でも 精一杯送っていた 沈めた自分から
祈る様なメーデー

響く救難信号 深い心の片隅
こんなところにいたの 側においで 逃げなくていいよ
触れた発信源に 届けるよ 口付け
君から預かってきたんだよ

勇気はあるだろうか 一度手を繋いだら
離さないまま外まで 連れていくよ 信じていいよ
息は持つだろうか 眩しい心の外まで
再び呼吸をする時は 君と一緒に


3.才悩人応援歌

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央
編曲:BUMP OF CHICKEN

得意な事があった事 今じゃもう忘れてるのは
それを自分より 得意な誰かが居たから

ずっと前から解ってた 自分のための世界じゃない
問題無いでしょう 一人くらい 寝てたって

生活は平凡です 平凡でも困難です
星の隅で 継続中です
声援なんて皆無です 脚光なんて尚更です
期待される様な 命じゃない

唇から 零れ落ちた ラララ
ほんの少しだけ 大気を揺らした ラララ
とても 小さな声 唯一人が聴いた唄 ラララ

大切な夢があった事 今じゃもう忘れたいのは
それを本当に叶えても 金にならないから

痛いって程解ってた 自分のためのあなたじゃない
問題無いでしょう 一人くらい 消えたって

ファンだったミュージシャン 新譜 暇潰し
売れてからは もうどうでもいい
はいはい全部綺麗事 こんなの信じてたなんて
死にたくなるよ なるだけだけど

その喉から 溢れ出した ラララ
ほんの少しだけ 温度を上げた ラララ
とても 短い距離 その耳まで泳ぐ唄 ラララ

隣人は立派 将来有望 才能人
そんな奴がさぁ 頑張れってさぁ
怠けて見えたかい そう聞いたら頷くかい
死にたくなるよ 生きていたいよ

世界のための自分じゃない 誰かのための自分じゃない
得意な事があった事 大切な夢があった事

僕らは皆解ってた 自分のために歌われた唄など無い
問題無いでしょう

唇から 零れ落ちた ラララ
その喉から 溢れ出した ラララ
とても 愛しい距離 その耳だけ目指す唄 ラララ

僕が歌う 僕のための ラララ
君が歌う 君のための ラララ
いつか 大きな声 唯一人のための唄 ラララ


4.プラネタリウム

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央

四疊半を擴げたくて
閃いてからは速かった
次の日には 出來上がった
手作りプラネタリウム

科學の本に書いてあった
作り方の他にアレンジ
實在しない穴を開けて
恥ずかしい名前付けた

消えそうなくらい 輝いてて
觸れようと 手を伸ばしてみた
一番眩しい あの星の名前は
僕しか知らない

天井も壁も無くなって
代わりに宇宙を敷き詰めて
窗は一度も 開けないままで
全てを手に入れた

四疊半の片隅には
ここにしか無い星がある
傷付かず 傷付けないままで
君をついに閉じ迂めた

近付いた分 遠ざけてて
觸れる事は 諦めてた
背伸びしたら 驚く程容易く
觸れてしまった

やめとけば良かった
當たり前だけど 本當に屆いてしまった
この星は君じゃない 僕の夢
本當に屆く譯無い光
でも 消えてくれない光

四疊半の窗を開けて
見上げれば現實が巡る
實在しない星を 探す心が
プラネタリウム

消えそうなくらい
輝いてて 消えてくれなくて
泣きそうなくらい
近付いてて 屆かなくて
見えなくても 輝いてて
觸れようと 君の名前を呼ぶ
一番眩しい あの星の涙は
僕しか知らない

消えそうなくらい 輝いてて
触れようと 手を伸ばしてみた
一番眩しい あの星の名前は
僕しか知らない

いつだって見付けるよ 君の場所は
僕しか知らない

僕しか見えない


5.supernova

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央
編曲:BUMP OF CHICKEN

熱が出たりすると 氣付くんだ
僕には體があるって事
鼻が詰まったりすると 解るんだ
今まで呼吸をしていた事

君の存在だって 何度も確かめはするけど
本當の大事さは 居なくなってから知るんだ

延べられた手を拒んだ その時に
大きな地震が 起こるかもしれない
延べられた手を守った その時に
守りたかったのは 自分かもしれない

君の存在だって もうずっと抱きしめてきたけど
本當に恐いから 離れられないだけなんだ
ラララ

人と話したりすると 氣付くんだ
伝えたい言葉が無いって事
適當に合わせたりすると解るんだ
伝えたい氣持ちだらけって事

君の存在だって こうして伝え續けるけど
本當のありがとうは ありがとうじゃ足りないんだ
ラララ

僕らの時計の中 ひとつだけでもいいから
本當を摑みたくて 本當を屆けたくて

歲を數えてみると 氣付くんだ
些細でも 歷史を持っていた事
それとほぼ同時に 解るんだ
それにも 終わりが來るって事

君の存在だって いつでも思い出せるけど
本當に欲しいのは 思い出じゃない今なんだ

君を忘れた後で 思い出すんだ
君との歷史を持っていた事
君を失くした後で 見つけ出すんだ
君との出會いがあった事

誰の存在だって 世界では取るに足らないけど
誰かの世界は それがあって 造られる

君の存在だって 何度も確かめはするけど
本當の存在は 居なくなっても ここに居る

僕らの時計は 止まらないで 動くんだ


6.ハンマーソングと痛みの塔

作詞:藤原基央
作曲:藤原基央

どんどん強く もっと強く 唄声響く痛みの塔
そのてっぺんに しがみついて 震えてるのはどちら様

捨てたくても捨てられなくて 小さな痛み溜まってた
そいつをずっとしまってきた 一個目の箱満たされた

別に今更辛くもないけど 誰かが見てくれたらな
これだけあれば許されないかな 少し優しくされるくらい

捨てたものも拾って詰めて 満タンの箱積み上げた
通りすがりを横目に見て 十個目の箱積み上げた

そうか これでもまだ足りないのか 誰にも見えてないようだ
それじゃどんどん高くしなくちゃ 世界中にも見えるくらい

どんどん高く もっと高く 鳥にも届く痛みの塔
そのてっぺんに よじ登って 王様気分の何様

何事かと大口開けた やじ馬共を見下ろした
ここから見たらアリの様だ 百個目の箱積み上げた

お集まりの皆様方 これは私の痛みです
あなた方の慰めなど 届かぬ程の高さに居ます

きっと私は特別なんだ 誰もが見上げるくらいに
孤独の神に選ばれたから こんな景色の中に来た

どんどん高く もっと高く 雲にも届け痛みの塔
そのてっぺんに あぐらかいて 神様気分の王様

聴こえるのは風の音だけ 千個目の箱積み上げた
下を見たら目眩がした 掛けた梯子飛ばされた

そして 本当に寂しくなった 誰にも見えてないようだ
声も出ない程 怖くなった ふいに聴こえたハンマーソング

下から順にダルマ落とし 誰かが歌うハンマーソング
皆アンタと話したいんだ 同じ高さまで降りてきて

どんどん強く もっと強く 唄声響く痛みの塔
そのてっぺんに しがみついて 鼻を垂らしてる神様

神様気分の俺様 俺様気分も逆様 有り様 どちら様


7.時空かくれんぼ

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央
編曲:BUMP OF CHICKEN

安心すると 不安になるね 例えば 今
だから今を 未來の外れに
置いて忘れよう
そう思った 過去 繰り返した 今

溫かいものは 冷めるから
それが怖くて 觸れられない
貰わなければ 無くす事もない
もういいかい 過去 まぁだだよ 今

隱れる場所は どこであろうと
常に世界の中心だから
すぐ見つかって オニにされるよ
ずっと探す側の かくれんぼ
君に會わなきゃ良かった
何も言わなきゃ良かった

輝くものは 照らすから
それが怖くて 近寄れない
見つめなければ 見られたりしない
泣かなかった 過去 泣きそうな 今

絕望すると 樂になるね 例えば 今
だから今を 未來の果てまで
傘代わりにして
逃げてきた 過去 捕まった 今

隱れ上手な 自分であろうと
探す役目も自分だから
また見つかって オニにされたよ
ずっと僕と僕との かくれんぼ
隱れた方が叫ぶ
「もういいかい」何度目の事
探す方はお馴染み「まぁだだよ」
「なぁ、お前さ、」「二擇問題なんだぜ」
「時間制限あるんだぜ」
「そんなの解ってるよ」胸を張って
怖れないで 叫びたいよ

溫かくて輝いている君を
怖がる僕を 見つける未來を
仕留めるために せ一の!で叫ぶよ
もういいかい 過去「もういいよ」今

隱れる場所は いつであろうと
僕の心の中だったけど
君を見つけて 君に隱すよ
ずっと探さなくてもいい かくれんぼ
君も怖いなら 僕に隱れて
どこも探さなくてもいい ここにあるよ
すぐに行けるよ なぜなら僕は
君の心の中で かくれんぼ
君に會わなきゃ
今すぐ會いに行かなきゃ
急いで行かなきゃ
もう一度 ちゃんと言わなきゃ


8.かさぶたぶたぶ

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央
編曲:BUMP OF CHICKEN

僕はかさぶた 君の膝小僧
擦りむいたトコから 生まれた
今日の放課後 ケンカした君の
泣き聲に呼ばれた
初めまして 仲良くやろうぜ
かゆいからって 剝がすなよ
短い間だと 思うけど
ここは 任せとけ

かさぶたぶたぶ かさぶた

體操座り ちゃぷちゃぷお風呂
僕だけお湯には 濡れないぜ
だけど濡れたよ 淚の雨だよ
まだ膝が痛いのかい
仲直りがしたいんだね
でも恥ずかしくて 出來ないの
大丈夫だよ 傷は治るんだ
きっと もとどおり

謝るんだね すごくえらいぜ
あのこも 話したかったハズ
ねぇ 氣付いてる?
少しずつ僕が 小さくなってる事

かさぶたぶたぶ かさぶた...

ほらこっち來たよ 勇氣を出せよ
最後には 握手するんだぜ
だから言ったろ 傷は治るよって
もとどおりになるって
さよならだよ 仲良くやれよ
僕の事は 氣にするな
初めて君の 笑う顏が見れた
それだけでもう
シアワセだよ 生まれた場所が
この膝小僧で 良かった
僕に會いたくなったからって
わざと 怪我するなよ

かさぶたぶたぶ かさぶた...

僕はかさぶた また會える日が
待ち遠しいけれど 本當は
二度と會わずに 濟むのが一番
怪我には 氣を付けてほしいな
でも たまには 轉んでもほしいな


9.花の名

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央
編曲:BUMP OF CHICKEN

簡單な事なのに
どうして言えないんだろう
言えない事なのに
どうして伝わるんだろう

一緒に見た空を忘れても
一緒にいた事は忘れない

あなたが花なら
澤山のそれらと
變わりないのかも知れない
そこからひとつを 選んだ
僕だけに 歌える唄がある
あなただけに 聽こえる唄がある

僕はここに在る事は
あなたの在った証据で
僕はここに置く唄は
あなたと置いた証据で

生きる力を借りたから
生きている內に返さなきゃ

淚や笑顏を 忘れた時だけ
思い出して下さい
同じ苦しみに 迷った
あなただけに 歌える唄がある
僕だけに 聽こえる唄がある

皆 會いたい人がいる
皆 待っている人がいる
會いたい人がいるのなら
それを待っている人がいる
いつでも

あなたが花なら
澤山のそれらと
變わりないのかも知れない
そこからひとつを 選んだ
僕だけに あなただけに
いつか 淚や笑顏 忘れた時だけ
思い出して下さい
迷わずひとつを 選んだ
あなただけに 歌える唄がある
僕だけに 聽こえる唄がある
僕だけを 待っている人がいる
あなただけに 會いたい人がいる


10.ひとりごと

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央
編曲:BUMP OF CHICKEN

ねぇ 優しさってなんだと思う
僕少し解ってきたよ
きっとさ 君に渡そうとしたら
粉々になるよ
ねぇ 君のために生きたって
僕のためになっちゃうんだ
本當さ 僕が笑いたくて
君を笑わせてるだけなんだ ごめんね

人に良く思われたいだけ
僕は僕を押し付けるだけ
優しくなんかない そうなりたい
なりかたが解らない

ねぇ 心の中に無いよ
僕のためのものしかないよ
そうじゃないものを
渡したいけど 渡したい僕がいる
ねぇ 優しさってなんだと思う
さっきより解ってきたよ
きっとさ 君の知らないうちに
君から貰ったよ 覺えはないでしょう

皆 良く思われたいだけ
自分自身を賣り迂むだけ
優しくなんかない そうなりたい
僕が一番ひどい

頭ヘンになったかも
いやいや至ってまともだよ
望みは望まない事
僕が知らないうちに
君のためになれる事

あぁ うん
言われなくたって氣付いてる
僕ちょっと考え過ぎ
ありがとう 笑ってくれたおかげで
僕も笑える

ねぇ 優しさって知ってるんだ
渡せないのに貰えたんだ
きっとさ 人と人との
心の外の中だけに 在るんだ
ひとりごと

君に良く思われたいだけ
僕は僕を押し付けるだけ
優しくなんかない なれやしない
なりたいと思わない

一人では無理な事だから
誰かとの間に在るから
どちらのものでもない 名前のない
それだけに出會いたい

ねぇ 優しさってなんだと思う
もう考えなくたっていいや
本當さ 僕ら知らないうちに
僕らで作ったよ

二人で出會ったよ


11.飴玉の唄

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央
編曲:BUMP OF CHICKEN

僕は君を 信じたから
もう裡切られる事はない
だってもし裡切られても
それが解らないから
どうか 君じゃなく ならないで

悲しい時 嬉しい時
どちらにしても ほら泣く
困るでしょうって更に泣く
あんまり困らないよ
飴玉あげる

何光年も遙か彼方から
やっと屆いた飴玉だよ
そういう1ミリを繫いで
君と出會えた 僕がいるよ

見えない神樣 僕らは祈らない
冷えきった君の
その手に觸れて 心を見たよ

聞けない事 言えない事
上手に話せなくて泣く
出ない言葉 強い氣持ち
時間が足りないと言う

僕は 君と僕の事を
ずっと思い出す事はない
だってさよならしないなら
思い出にならないから
さぁ ゆっくり下手な 話をしよう
言葉の要らない 話をしよう

何億年も遠い昔から
お互い知っている人がいるよ
そういう1秒を紡いで
僕と生きている 君がいるよ

死なない神樣 僕らは祈らない
咳をする君の 熱に觸れて
命を知るよ

僕は君を 信じたけど
君が消えたらどうしよう
考えると止まらないよ
何も解らなくなる

いつか君と 離れるなら
いっそ忘れる事にしよう
出來るのかな 無理だろうな
離れたくないな

僕は 君と僕の事を
ずっと思い出す事はない
だって忘れられないなら
思い出に出來ないから

ねぇ 怖いよ 止まらないよ
上手に話せやしないよ
君は僕を 信じてるの
離れたくないな

見えなければ 死ななければ
だけどそんなの君じゃないよ
僕は嫌だよ 君がいいよ
離れたくないな
飴玉食べた 君が笑う

勝てない神樣
負けない 祈らない
限りある君の その最期に觸れて
全てに勝つよ

見えない 死なない 僕らの世界で
その手に觸れて 熱に觸れて
僕も笑うよ 君と笑うよ

僕は君を 信じたから


12.カルマ

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央
編曲:BUMP OF CHICKEN

ガラス玉ひとつ 落とされた
追いかけてもうひとつ落っこちた
ひとつ分の陽だまりに ひとつだけ殘ってる

心臟が始まった時 嫌でも人は場所を取る
奪われない樣に 守り續けてる

污さずに保ってきた手でも 污れて見えた
記憶を疑う前に 記憶に疑われてる

必ず僕らは出會うだろう 同じ鼓動の音を目印にして
ここに居るよ いつだって呼んでるから
くたびれた理由が 重なって搖れる時
生まれた意味を知る

存在が續く限り 仕方無いから場所を取る
ひとつ分の陽だまりに ふたつはちょっと入れない
ガラス玉ひとつ 落とされた 落ちた時 何か彈き出した
奪い取った場所で 光を浴びた
數えた足跡など 氣付けば數字でしか無い
知らなきゃいけない事は どうやら1と0の間
初めて僕らは出會うだろう 同じ悲鳴の旗を目印にして
忘れないで いつだって呼んでるから
重ねた理由を二人で埋める時
約束が交わされる

鏡なんだ 僕ら互いに
それぞれのカルマを 映す為の
污れた手と手で 觸り合って
形が解る

ここに居るよ 確かに觸れるよ
一人分の陽だまりに 僕らは居る

忘れないで いつだって呼んでるから
同じガラス玉の內側の方から
そうさ 必ず僕らは出會うだろう
沈めた理由に十字架を建てる時
約束は果たされる
僕らはひとつになる


13.arrows

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央
編曲:BUMP OF CHICKEN

大長編の探檢ごっこ 落書き地圖の上
迷子は迷子と出會った
不燃物置き場の前
嫌いな思い出ばっかり詰めた
荷物を抱えて
ずっと動けない自分ごと埋めて
と笑った

似てて當たり前
そういう場所だから

どこから來たのと尋ね合い
すぐに馬鹿馬鹿しくなる
ここに來るまでの經緯なんて
教えてどうする
行きたい場所は全部迴った
泣きそうな雲の下
なんにも無くしてないのに
空っぽの氣がした それでも
大丈夫だって 言ってあげなくちゃ
大丈夫じゃない自分も
動けないしな あぁ もう
見つけたものは本物だよ
出會った事は本當だよ
捨てるくらいなら持つからさ 貸してよ
なるほど これだけあれば
當分お腹減らないな
一緒に ここから 離れよう

友達增えた探檢ごっこ
降りだした雨の下
迷子は迷子と出會って
リュックサックのとりかえっこ
行きたい場所は全部迴って
いい加減に飽きたら
あんなに近い ずっと遠い
あの雲にのぼろう

ひとつだけ 誤魔化したままだ
お互い氣付いてる
何を背負っても
自分のものじゃないなら

どれだけ大事にしても偽物だよ
でも大事な事は本當だよ
預けたものなら要らないさ
迷子のままでも
君さえいれば きっと僕でいられるさ
一緒に ここから 離れよう

大長編の探檢ごっこ
泣きやんだ雲の下
離れたのに振り返ると
不燃物置き場の前
もう一度やって驚いた
リュックサックのとりかえっこ
素敵な思い出ばっかり詰めた
荷物になってた

今こそちゃんと 言ってあげなくちゃ
さよなら言えない自分に
言わなくちゃ

大丈夫 見つけたものは本物だよ
出會った事は本當だよ
捨てられないから持ってくよ
迷子だった時も
出會った人は生き物だよ
生きてた君は笑ってたよ
迷ってた僕と步いたよ
偽物じゃない荷物だよ
これだけあれば きっと僕でいられるさ
一緒に ここから 離れよう

淚と淚が出會ったら架かる 弓の唄
行きたい場所は全部迴った後で
また會えたら
荷物の無い體ふたつで
その弓を渡ろう
あんなに近い ずっと遠い
あの雲にのぼろう


14.淚のふるさと

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央

探さなきゃね
君の淚のふるさと
頰を伝って落ちた雫が
どこから來たのかを

出掛けるんだね
それじゃここで見送るよ
ついていけたら嬉しいんだけど
一人で行かなきゃね

リュックの中は空にしたかな
あれこれ詰めたら 重いだろう
その垂れた頰に 響いた言葉
それだけでいい
聞こえただろう

「會いに來たよ 會いに來たよ
君に會いに來たんだよ
君の心の內側から 外側の世まで
僕を知って欲しくて 來たんだよ」

見付けなきゃね
消えた淚の足跡
彼の步いた道を逆さまに
辿れば 著くはずさ

見つめなきゃね
どんな淋しい空でも
彼も見てきた 空だと知れば
一人じゃないはずさ

逃げてきた分だけ距離があるのさ
愚癡るなよ 白業自得だろう
目的地は よく 知ってる場所丿さ
解らないのかい
冗談だろう
「會いに來たよ 會いに來たよ
消えちゃう前に來たんだよ
君の淚のふるさとから
遠ざかる世界まで
君に知って欲しくて 來たんだよ」

到著だよ ほら 覺えてるかな
いつか付いた傷があるだろう
君の淚が生まれ育った
ふるさとがあるだろう

新しい雫がこぼれたよ
治らない傷を濡らしたよ
全てはこのため この時のため
とても長い旅を越之て

「會いに來たよ 會いに來たよ
消えちゃう前に來たんだよ
消せ忿い心の內側から
遠ざかる世界まで
ちゃんと見て欲しくて」

「會いに來たよ 會いに來たよ
君に會いに來たんだよ
君の淚のふるさとから
乾ききった世界まで
僕を知って欲しくて
君を知って欲しくて 來たんだよ」

笑わないでね
俺もずっと待ってるよ
忘れないでね
掃る場所がある事を


15.flyby

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央
編曲:BUMP OF CHICKEN

ワタシハ ドンナニ離レテモ
イツダッテ僕ノ 周回軌道上
アナタハ ドンナニ離レテモ
イツダッテ君ノ 周回軌道上

應答願ウ
心ノ裡側ヲ グルリト回リ戾ッテキタ
flyby 距離ハソノママデモ
確カニスグ側ニ居タ
バイバイ 忘レテモ構ワナイ
忘レナイカラ
應答願ウ ズット 應答願ウ
教エテモラエタ 聲ヲ乘セテ
メロディ一ヲ送ル

○月×日
本日モ通信試ミルガ 應答ハ無シ
アナタハ ドンナニ離レテモ
君ノ心ノ 周回軌道上